宅地建物取引士試験の結果について(令和2年度)

宅地建物取引士の仕事 不動産
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令和2年度の宅地建物取引士試験の結果、受験者数、職業別、年齢別等のデータが公表されました。


ここでは最年長と最年少の合格者や宅建士の仕事内容、資格の取り方などを紹介します。

宅地建物取引士試験は毎年、国交省が主催し(財)不動産適正取引推進機構が行なっています。


宅地建物取引士試験は毎年20万人以上(20数万人が申し込むが、数万人が辞退する)が受験するビッグで国民的な試験になってきているのですね。


名称が取引主任者から取引士へと変わりましたから、不動産業者の印象もよくなったような気がします。


試験は毎年10月に都道府県ごとに大学のキャンパスなどで行われれるのですが、去年は新型コロナの影響で一部の都府県で10月と12月の2回に分けて行われました。

宅地建物取引士試験の最年少、最年長の合格記録


(財)不動産適正取引推進機構によると、今回も男性の最年少の合格者は福岡の12歳で、これまでの最年少合格記録(26年度、愛知)と並びました。


女性も兵庫の14歳で、これまでの最年少合格記録(12年度、神奈川)に並んだそうです。


男性の最年長の合格者は、富山の81歳で、女性は大阪の76歳、なお、これまでの最年長合格記録は、男性が90歳(17年度、東京)で、女性は80歳(5年度、東京)です。


宅地建物取引士試験には受験資格がいらないので、誰でも受けられます。


毎年、最年少は12歳~16歳、最年長は77歳~90歳の人が合格しています。


宅地建物取引士試験は子供でも高齢者でも受験して合格できる試験なのですね。


以前、メディアでも取り上げられたことのある和田京子さんは平成21年に79歳で合格されています。


この方は80歳で不動産業を始められたのですね。


私も、昔受験したときのことを思い出しました。
私の場合は悪戦苦闘の末なんとかすべり込んだという状況でしたから、12歳、90歳の方が合格された話を聞いたときには、思わず「ほぅ~」と唸ってしまいました。

宅地建物取引士試験の出題形式、合格点、合格率


宅地建物取引士試験の出題形式は四問択一のマークシート形式で、50問出題されます。

昨年は204,250人が受験し34,338人が合格していますので、合格率は16.8%ですね。


合格者数では最も多いのが不動産業者の11,351人、他業種7,773人、学生4,682人、金融業3,907人、建設業3,252人、その他2,212人、主婦1,161人の順となっています。(財団法人 不動産適正取引推進機構 公表)


こういう結果を見ていると受験者は「不動産会社にお勤めになっている人」「今後不動産関連の会社で働こうと考えている人」「将来不動産業を開業したい人」「学生で就職を考えている人」「銀行や、その他の金融機関にお勤めになっている人」「建設会社や工務店に勤務されている人」「そのほかのいろんな人」「定年後の人生を考えている人」「主婦の方は共働きや、ご主人にもしものことが会った場合のことを心配したり、離婚を考えたりしている人」の方々なのだろうなどと余計なことまで想像してしまいました。

宅地建物取引士とメリットとは

宅地建物取引士とは

宅地建物取引士とは不動産取引の専門家として認められた国家資格です。
宅地建物取引士だけが、不動産の売買や賃貸の契約にさいして「重要事項」の内容を説明して、その書面と契約書に記名・押印することができるのですね。

宅地建物取引士はなぜ必要か

一般の人が家や土地を売ったり買ったりするには当事者が民法の規定に従って行えば問題は起こりません。

しかし普通、一般の人が自分たちだけで取引することは、あまりありませんね。

不動産の購入や売却に関しては取引する物件について知っておかなければならない事項は非常にたくさんあって、専門的な知識が必要なものが多いのですね。

一般の人が自ら物件の調査をすることは困難ですし、取引条件に付いても売主と買主が直接交渉することも簡単にはいかないのです。

ほとんどの人は、不動産業者と何らかの係わり合いを持たなければ取引できないのが通例です。

不動産業者に頼らざるを得ない。

そこで、国交省は不動産業者が一般の人をダマしたり、迷惑をかけたりすることのないように宅建業法という法律を定めているのですね。

宅建業法には宅建業者が宅地建物の売買、賃貸などにかかわるときの制限が定めてあるのです。

宅建業者には「専任の宅地建物取引士」と呼ばれる人が、不動産に従事している人の5人に1人(以上)の割合で設置されていることが、最低限必要です。

宅建業者は宅建免許の申請時に宅地建物取引士を明記して、実際に常駐させなければなりません。

不動産業者はわるいことさえしなければ、だれでもなれるのですが、宅建士は国家試験に合格したものでなければなれません。

また余談ですが、不動産に関する法律は何度も改正されています。これはこの法律がまだ新しくて法の不備や矛盾が存在しているからなのでしょうね。

宅地建物取引士の資格を持つメリット

宅地建物取引士の資格を持っていると不動産関係の会社はもちろんですが、建築会社や金融機関への就職や転職にも有利ですね。

また、独立して開業もしやすい。

宅地建物取引士の資格を持っているだけで3万円以上の手当てを付けている会社もあります。

銀行などの金融機関が不動産の担保評価をして融資する場合にも、担当者が宅地建物取引士の資格を持っていて宅建の知識があれば大変役に立ちますね。

宅地建物取引士試験の合否判定基準

宅地建物取引士試験の合否判定基準は、50問中「38問以上(10月試験)」及び「36問以上(12月試験)」でした。だいたい毎年7割以上の正解が合格ラインのようです。

令和2年度宅地建物取引士資格試験の問題と正解番号は機構のホームページに掲載されています。https://www.retio.or.jp

宅地建物取引士という資格は宅建業の世界では絶対に必要なものですが、宅建業以外の業界でも「ぜひ宅地建物取引士という資格を持っている人が必要だ」という会社も多いですね。

また、宅建試験は法律の試験なので、資格もさることながら、法律の知識を身につけておけば、人生の様々な場面で役に立つこともあります。

宅地建物取引士試験に必要な学習時間

宅建のほかにも様々な資格がありますが、聞くところによると、〇〇の資格は300時間、〇〇の資格は500時間学習すれば合格できるといった話をよく聞きます。

人それぞれ能力や、個性も違いますから、一概に言えないでしょうね。

私の周りには、宅地建物取引士がたくさんいますが、独学で宅建に合格した人の話を総合すると、宅地建物取引士試験に合格するには試験の3ヶ月~6ヶ月前から毎日1~3時間継続して200時間から300時間の学習が必要であろうということでした。

また学習法は基本になるテキストを一冊、よく読みこんで、あとは問題集を繰り返して試験に臨んだという人が多いですね。

なかには不動産業界で働きながら、毎朝3時に起きて3~4時間勉強したというツワモノもいます。

ちなみにこの知り合いは、その後行政書士の資格を取り、その次に司法書士の資格も取ったのですね。彼の忍耐と努力には頭の下がる思いがします。

私などにはとてもマネができませんが、目標を掲げて忍耐強く努力すればどんなことでもできるのでしょうね。

あとがき

宅地建物取引士試験は毎年20万人以上が受験するビッグで国民的な試験です。合格率は16.8%。

今回の最年少の合格者は福岡の12歳で、最年長の合格者は、富山の81歳これまでの最年長合格記録は、男性が90歳(17年度、東京)で、女性は80歳(5年度、東京)でした。

合格者数では最も多いのが不動産業者、他業種、学生、金融業、建設業、その他、主婦の順でした。

宅地建物取引士は不動産取引の専門家で、不動産の売買や賃貸の契約にさいして「重要事項」の内容を説明して、その書面と契約書に記名・押印することができるのです。

宅地建物取引士の資格を持っていると就職や転職にもメリットがあります。

宅地建物取引士試験に合格するには試験の3ヶ月~6ヶ月前から毎日1~3時間継続して200時間から300時間の学習が必要でしょうね。

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